史上稀に見る鬱期に入りまして(ただ単に観劇予定がしばらくない為にオサ切れしてるだけとも言うのですが)どうにもこうにも自力浮上も他力浮上も出来ず…沈みきってました。


そこでAppartementCinemaです。
オサコンとアパシネは自分がどんな状態でも涙腺が緩む作品。
辛い時は涙を流した方がいいらしいですよ。


で、何故アパシネなのか。
私にとっての春野寿美礼はアンナにとってのウルフみたいなものなのです。
いや、語弊がありますね。


人間として成長したい自立したいと思ったとき、優しくしてくれたり甘やかしたりしてくれる人が傍にいたら自分はきっといつまでも足踏みして、うじうじ悩んでやつあたりして

まるでウルフに出会うまでのアンナみたいに。




ウルフと出会ってからのアンナは少しずつ変わっていく。そしてウルフが姿を消しても、ひとときの幸せの記憶があるから新しい人生に一歩、一歩としっかりと踏みしめながら前を向いて歩いている。


辛いことなんてきっとこれからだってたくさんあるけど、1人じゃないから。
皆がいるから。
ウルフが残していってくれたものがたくさんあるから。
ウルフが心の中にちゃんといるから。


要するに、そういうこと。
春野寿美礼が自分の傍にいなくても、私は記憶に残る彼女の舞台や耳の奥に残る彼女の歌声があればそれで満足なのだ。それだけで笑顔を取り戻せるから。(ただちょっと記憶障害があるのか、効力が1週間くらいしか持たないのが辛い)(痛)



何故この人の笑顔に惹かれるんだろう。
なんて笑顔をするんだ、この人は。

その場面で、その台詞で、その笑顔。
演技してるんじゃないのがわかる。もうその人になってしまってるんだ、春野寿美礼が。




とりあえず、思うままに涙を流そう。
この人の笑顔と舞台をひとつひとつ心に刻み続けて。

仮死状態だった心が柔らかく溶かされていく。そして再び目覚める。


私が私であるために


辛い時はアパシネを観て、涙を流そう。


人は人と繋がって生きている。