本日初観劇。
一緒に観劇する友人から「ハンカチ用意お願いします」と事前に忠告有。

というわけで春野寿美礼タオルを持参して観にいって参りました、黎明の風。


始まってから40分過ぎたあたりでしょうか、洪水で堤防が崩れたように涙腺決壊してから延々と駄々泣き。

演出がーとか曲がーとか出演者がーとか、そういうのとは全く別のところで、第二次世界大戦ものはダメなんですね。
神風特攻隊とか、単語聞いただけで涙止まらず。

マッカーサーカッコよかった。
白洲次郎、カッコよかった。
吉田茂、カッコよかった。(笑)

石田先生の好きな一本筋の通った男達がいっぱいいて、それを陰から支える女達がいて(苦笑)わかりやすいくらいに石田節な作品に仕上がってたけれど、それもまたよし。
何より、(AsianWindsの時にはわからなかった)服部良一音楽の素晴らしさを知ることが出来たのが収穫でした。

辛い時、悲しい時、苦しい時、音楽で癒され、励まされる。

音乃いづみちゃんたち娘っこ達の歌う陽気な服部メドレーは暗闇の中に灯る希望の光のようにキラキラ輝き、
東京ローズの歌う蘇州夜曲。哀婉な歌声は聴く者を問わず心に沁みる優しい調べだった。


石田先生って本当は物凄くロマンチストなんだろうなぁ。
ただ演出の才能があるかというと、首を傾げてしまうわけですが。
なんというか紙芝居的な舞台で、めくる度に絵が変わるように、場面が変わるごとに内容がぶつ切りになって…

それから贔屓の組でもんぺ姿が観たいかと問われれば、やっぱり嫌で。
贔屓の組でリピート出来るかと問われたら、やっぱり第二次世界大戦はテーマが重すぎてリピートするには辛い(とにかく1日2回観劇は無理だし、戦争という内容に慣れてしまいたくないのが本音)。

でも観て良かった、もう一度観てもいいかなぁ、というのも嘘偽りない本心で。



ショーは蘭とむが男役引き連れて(若干人数少なかったのが気になったけど……)(黒燕尾じゃなくて変わり燕尾だったけど……)大階段で踊っていたのが本当に嬉しかったー!!
花組男役ダンスの真髄を宙組男役さん達がどうぞどうぞ盗んでくれますように。
伸ばした指先から零れる色気、目線の配り方…惚れ惚れです。花男DNAバンザイ!




黎明の風を見てたら、なんとなく思い出してしまった小学校の教科書に載っていた「一つの花(今西祐行著)」。ググって読んで、また涙止まらず。