花組新人公演を見てきました。


まぁくんが歌うときに、両手でふしをつけていました。




……それは春野寿美礼を参考にしすぎた結果ですか……………(白目)




まぁくんがかっこよかった。
本公演の明智を見てますから、物足りないのは当然。
若いし、青いし、爽やかだし、苦しい戦争中を生き抜いた人物像は見えてこなかったし。歌に関しては課題だらけというよりも、課題を空欄のまま提出した夏休みの宿題のよう…(爆)
まぁくんの明智は、春野さんの明智と全然違う。
容姿も学年も貫禄も得意分野も持ち味も違うんだから。


やっぱりスーツを着た背中は若くて
春野さんの明智のように背中で孤独を語ることは出来なくて
それでも、ふと春野さんの片鱗を彷彿とさせる哀愁を匂わせていたのは、やはり新公でリュドヴィークを経験しているからだろうか。

今後(の成長)が楽しみだ、とごく素直に思えた。


すみちゃんはやっぱり上手すぎ。歌はまだまだだったけど、これは歌いこなれてない程度のレベル。芝居もぐいぐい引っ張るし、存在感もある。センターに立って違和感もない。
何もかもソツなく上手すぎる彼女だけれど、そこはやはり研3。完璧とは言えない一番の理由は、組んだ相手の芝居とのバランスは全く考えられてなくて、暴走気味に見えてしまったこと(※実際は突出していただけであって暴走はしていない)かな。


その点、きらりの相手にあわせたお芝居を評価したい。
対すみちゃんでも対まぁくん、対めぐむでも違和感を感じることなく一本筋の通った役作りをしていたと思う。歌に関しては……ノーコメントで。(爆)



今回の新人公演観劇、
春野明智で私がツボらなかったところが朝夏明智でツボだったり
春野明智で毎回涙腺直撃するところが朝夏明智では全然平気だったり。
別の視点で「明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴」を見ることが出来たことが収穫でした。



そうそう、恥ずかしながらまぁくんの松公を見て初めて「松公萌え」らしきものを感じたのです。
春野松公&彩音トカゲでは感じなかった、頭の足りない人萌え…っていうやつです。
春野さん「ワシバカです」とか言いつつも、自分をバカ呼ばわりする人は容赦なく心の奥で見下しそうな強さを見てしまうのですよ。こんな風に見てしまうのは私くらいしかいないと思いますが。(笑)

でも、まぁくんは演技自体を目にする機会が少ないから、松公みたいなのを演じてるのがものすごく新鮮で。胸がキュンとしました。バカな子程カワイイ(喩え方が間違ってます)、というか。守ってやりたい気分、というか。


そして、めぐむ潤ちゃん&きらり早苗の「私をあげる」「それなのにオレ(なんか)でいいのか」っていう流れがスムーズで、本公演のような違和感が薄くて(唐突は唐突なんだけど)何故かなーと思ったらめぐむ潤ちゃんは如何にも武骨で不器用そうで女の子と縁遠そうなキャラクターで、きらり早苗の強引さと一途さとがパズルのようにぴたりと嵌ったからではないかと推察。
(ゆうちゃん潤ちゃんは美男子すぎるのだ)(そしてすみちゃんも強引さが控えめ)


明智&トカゲの急展開も、オサ彩音の力技というかコンビ技の妙で見せてるんだな、としみじみしてみたり。トップコンビというものは、いかなるシチュエーションであろうと経緯説明が不充分であろうと、一目惚れでカポーになることに説得力がなければならないのだということも。

新公を見て「ええっなんでこの2人愛し合ってるの!?」と初見の如きツッコミを入れてしまいましたよ…本当にキムシンの脚本は……!!!!!(震)



結果、これは春野寿美礼に宛書された作品だったのだと、再確認する羽目に。
ていうか、こんな(ヘンな)明智さんがハマって尚且つカッコイイ人なんて、春野さんくらいしかいないよ!!!!!!



最後に。
彩音メイドと由舞サソリで激しく眼福でございましたーーーーー。幸せです。