私は自分が愉しむという事に対して、努力を惜しまないし、時間の浪費も厭わない。





さて、私は相変わらずJAZZ好きです。(どうせ少数派ですから…)
今日はアンタッチャブル語りで。


他の場面では下級生娘役とは思えない貫禄とくどい表情で(褒めてます)踊るすみちゃん。きっとこの人の持ち味は可憐な娘役ではなく大人っぽい女役系なのだろう。
しかし、アンタッチャブルで春野さんと踊るすみちゃんはとても可憐だ。
ちゃんと役として息づいているから。


酔っ払いまりんちゃんの引き起こした交通事故でケガをしたみとさんや千晶ちゃん達に混じって、右手首に包帯を巻いたジュディ(すみちゃん)が雨に濡れて歩いてくる。
ジュディはきっと手首を切ったのだよね。



  「手首に刻んだ物語が昨日を導く」
   まるでイヴェット。


   手首を切って、イヴェットは明日を断とうとした。

   明日が来るのを拒んで、今日を永遠に繰り返そうとしたのか。昨日に戻りたかったのだろうか。




マフィアの男達との抗争。取り巻きのたくさんの汚れた女達。
ライザ由舞ちゃんからの思慕と、それを思うゆうちゃんと。
絡み合い縺れ合う糸の中で、彼の視線の先にすっと現れるジュディ。
彼女の寂しそうな眼差しは、何かを問いかけるようでもあり、訴えるようでもあって。




彼は、確かにそこに行こうとした。

雨に濡れて独りで泣いてる寂しがり屋のジュディのもとへ。




でも、彼が行った先にあったのは、永遠に繰り返す今日。