……5回連続観劇してきました。
我ながら良く頑張ったと思います。



どうやら嵌ってしまったようです。
やっぱり原作を読んでしまっていたのがそもそもの間違いでしたよ。
原作だの三島版だのの概念を棄て去ったとき、見えてきたもの。


昼メロではありませんでした。火サスです。



そっかーキムシンは火サスを書きたかったのか!(朗らか)

火サスって泣けるよね。
毎度毎度お決まりのパターン。
犯人がわかって、過去をぽろりぽろりと語りだす犯人。
その犯人の心の葛藤。
絶妙のタイミングで入るハミング……!!


「行こう……警察が待っている」



ってオイ!!!!


心を空っぽにしても最後の10分、オサ彩音の力業で泣けます。
ぶっちゃけ最後の10分だけ見ても泣けると思います。

プログラム見てびっくりですよ。
台詞はとりあえず脇に置いても歌詞の稚拙さがまさにキムシン。
脚本書き上げるのが早いと有名な彼でありますが、筆が乗りに乗ってツルピカの頭を小刻みに揺らしながらノリノリなキムシンが目に浮かぶようです。
勢いで書き上げた後、読み直したりしてないだろう!お前ー!

しかし不滅の棘のときと一緒で、一度嵌ってしまえばそのつめの甘さを自分の妄想で埋めてしまえば無視できちゃうのです。くっそーなんかむかつく。
でも春野さんと相性が良いんだろうな、って気がしました。

あの薄っぺらい日本語に深みを持たせてしまう春野さんの声の威力に今更ながら感心してしまいます。
キムシンのやりたい事も言いたい事もわかるよ。ネタバレしてみた今となってみれば。でも、やっぱり薄いんだよ。主要人物があれしかいないのに、キムシンが描きたかったのは明智とトカゲと早苗だけなのがモロバレ。男役至上主義の宝塚で上演する作品ではないでしょうね。
初見の反応はどれも酷いものでした。

娘役好きの私でさえ、怒りに震えたくらいです……。お察しください。





明智はかっこいいです。
春野寿美礼が演じる役が、ではなく、明智という男が、と割り切って観るとどこも素晴らしいのです。変装したまま銀橋渡ってるよとか失笑する声が聞えてきたりしました。結構トップファンとして屈辱を感じたのも事実です。
でも、春野さんの衣裳がトップなのにどうとか、変装ばっかりで顔が見えないとか、そういうことを考えたりせず、この作品を作品として楽しもうと思えば「明智という役が如何にいい男なのか」全ての場面でビシバシガンガン伝わってくるわけなんです。


そしてやはりえりたんの波越君が明智とはまた正反対のいい男でして。
逐一春野さんの明智とえりたんの波越警部はアヤシイ関係風味でした。だって明智君は波越君をたよりすぎなんだもんー。
というわけで、えりオサ萌えもしたのですが、さすがキムシン。小林君萌えも欠かしませんでした!

小林君に「先に寝てるように言ったじゃないか!」叱責する明智さん。
コドモは寝る時間です。夜中の2時に起きていたらやっぱり叱らないとね。
少年探偵団も普通に皆少女達なので(笑)明智さんたらこんなにいっぱい若紫を………って感じです。ほんとにかわいこちゃんばっかりですからー!面食いにも程がある!

対する黒トカゲちゃんは男女年齢問わず拾って同じ格好にさせてたようですが。(爆)





ほかにも由舞たんのメイドコスとか細かい演技をしているみわっち書生を食ってしまうくらい濃すぎるみおさん&マメの書生達の顔芸とか、セリフが2つ?のまっつとか。
どうしてその状況でプロポーズしちゃうのかわからない潤ちゃんマトビーとか。
見所はいっぱい。
   


明智小五郎の事件簿の感想移り変わり。

初見  ××酷いー!!!××キムシンコロスー!!きー!!
2回目…慣れた?泣いたよ…。 
3回目…また泣いちゃった…。 
4回目…またまた泣いちゃったよ…もしかして嵌っちゃった…? 
5回目 今後ともよろしくお願いします!