ものすごい勢いで放置していたようです。(今気付いた)

こっそり愛短の感想でも…と思ったのですが
本公演の感想書く前に新公見ちゃったよ……!!

本公演はやっぱり「湖月わたるサヨナラ」フィルターやら
白羽ゆり星組最後」フィルターやら
色んなフィルターを通して観てしまってるから、純粋に作品だけを語ることが出来ないのです。


とりあえずフレッドの台詞がわたさんの言葉にダブって聞える。
退団者ファンとしてこれほど別れを意識して舞台を観ることが出来る幸せはないと思う。
けどその幸せが、痛い。
それは他でもない自分が出会うであろう「春野寿美礼との別れ」を想像してしまうからなのだけど
さまざまな邪念のせいで平静ではいられない。

台詞の裏に隠された思いを感じ取ろうとすると心がそれを頑なに許そうとしない。


わたさんが好きだからちゃんと別れを感じたいのに…
出来ない…



情けないくらい小心者の自分がそこにいました。



Acrossもアルバトロスも観てません。
観ようと思って本気で動いてたら(私は席は選ばない主義ですから)絶対に観れた公演のはず。
でも別れたくなかった、サヨナラをまだ認識したくなかったの。

だってオサさんが(以下エンドレス)




……となみが「一番好きなものを一番欲しがっちゃいけないんだ」って言うと
痛くて痛くてしょうがなかった。


好きなものを望むものを全て手に入れることが出来る人ってどうなんだろう。
幸せを感じることが出来るのかな…


私も一番好きなものとそこそこの距離を置いておきたいタイプの人間です。
自分がわがままだからなのだけど
私は好きなものに飽和してしまう日が来るのが怖い。


裏を返すと、好きという「気持ち」が自分の中で一番守りたいものだから
それを傷つけたくないわけです。(それって本末転倒してるとか今思った)(今ですか)






わたさんは暖かい。
そして大きい。
劇場も客席も組子もオーケストラも裏方の人さえ包み込んでしまうような大きさと暖かさがあって
その持ち味がフレッドという役に良さ出しているし
でもそれが微妙にフレッドという役にブレを起こしているとも思った。


きっとわたさんのフレッドはとなみバーバラを一人にさせない。

不器用だけど、絶対すぐ追いかけてると思う。




で、そこで新公感想になるのですが(唐突)


これが和フレッドの弱さというか華奢さがいい方向で出ていて、
あかしアンソニーがウメバーバラの心を陰からそっと見守って寄り添っていて
「オレも待とうかな」のセリフの真意が……わかりました。


(いやとうこさんが言うとわたるさんを待ってるみたいで)(暴言)



他にも「こ、ここはそうだったのか!」みたいな箇所がいっぱいあって
いかに自分がフィルターとおしまくって本公演観ていたかを思い知らされました。
すみません…。




しかし本公演と同じ振付のはずなのに、イチャイチャ感がないフレッドとアンソニーで(笑)
……これはフィルターだけの問題ではないような気もするのですが…。



ウメが痩せまくってるので、ドレス姿が多少痛々しい。
それがバーバラの健気さというか虚勢を張った強さというか脆さを出してて
そんな彼女を必死で守ろうとするヘタレ和フレッドに萌えました。
和君じゃまだバーバラを守る力がなくて、
最後走り去ってくバーバラを追いかけられない最後に合点がいく。
でもずっとずっと引き摺って悩んでいそうだけど。(笑)





チエウメも好きなので、今度のバウ、観たいなぁ…青年館来てくれればいいのに…。