ニナガワさんの人物写真が元々余り好きではない。
でも久しぶりにFRaUを見て、それから先日発売されていた写真集を見て、なんとなく理由が分かった気がした。


被写体が「人」ではなく「人」の容をしたモノに見えるからなのだと思う。
お人形さん。

色味も凄く綺麗だし、
なんというか萌えとかドリームを作品に取り入れる事自体私は嫌いではないし(いやむしろ好きだし・爆)
ゴテゴテした装飾品もゴテゴテしたメイクも上手く合えば、
新たな魅力を発見出来るような期待ももてなくもない(何言ってるんだかわけわからん)


春野さんだけでなく、ほかの生徒の写真を見ても良い感想が浮かばないので
(写真として良い出来映え!と思えたものに限ってぶっちゃけ苦手な生徒だったりするから本当になんというかモニョります)
もう本当に合わないとしか言いようがないのですが…



テーマはドラキュラでしたか。
モチーフは素敵だと思います。
(でもドラキュラっていうかヴァンパイアとかにして欲しいですね、言葉の響き的に)


私なら、ああいう衣裳をまず選ばないですね。

まずマント不要です。
ベストも不要です。
レースがびらびらしてて胸元がちょっと開いていて、チョーチン袖で袖口もフリフリの白ブラウスにするか
もしくはリボンタイを解いた感じでやっぱり胸元がちょい開きのブラウスにします。

要は鎖骨がちらっと見えればいいのです。

で、勿論ポーズはカウチソファに寝そべる感じですよ。
けだるい雰囲気で、FRaUみたいに深紅の薔薇でもいいですがワインなんかを小道具に使っていただいて。


背後にドラキュラ城とか黒い雲とかなくても(爆)それだけでヴァンパイアに見えると思いますよ。


一応役者なわけで、春野氏に限らずほかの生徒も
テーマとそれなりの衣裳と小道具さえあれば、雰囲気を出せると思うのですが。



あとメイクがね、なんとも…
素で透明感のあるあの人の白肌をあそこまでくすませてしまうとは…!
素晴らしきメイクマジック。(毒)



本人のメイクに任せた方が、雰囲気を出せたはずだと思います…






最終的な止めはやはり生徒へのイメージが私の持つものと正反対であることかな。
彼女のイメージがクールビューティだそうで。(笑)


……見た目はクールかもしれない。

でも私は惹かれるのはその奥にある温かさなのですよ。



久々にスカステでCocktailのチャーリーズバーの場面を見て再確認。

全てを受け入れ、赦し、受け流す優しさと強さが、ある。
少し哀しそうな、でも変わらない優しい笑顔。




私は春野寿美礼という心のある人間が好きだから、
写真には人間を写して欲しいと思う…わけです。


ニナガワさんの写真はあれでジャンルを確立していると思うので、
私がタカラヅカとのコラボをもう少し許容できれば済む話のような気もするのですが(爆)

(でも私の友達も「仲間由紀恵を撮るならニナガワ氏ではなく篠山氏にお願いしたい」と言っていたのでそこらへん永遠に共通するテーマのような気も)