その後、有名な迷台詞
「オスカル、このジェローデルと少しも早く結婚しろ」というジャルジェ将軍の言葉に
アンドレがオスカルを殺して一緒に…となるわけなのですが


オスカルが結婚?!嫌だ!オスカルを他の男のものになるなんて!
  ↓
他の男に渡すくらいなら…オスカルを殺して俺も死ぬ!


この瞬時の切換えというか展開の早さに有無を言わせない説得力がオサドレにはありますね。
かつて、樹里ちゃんがアンドレをした時、この場面に違和感を覚えたのですが
今思えば人情深さが滲み出た樹里ちゃんのアンドレがこういう思考をするなんて気が触れたとしか思えなかったのでしょうね。
(ぶっちゃけ原作のアンドレのこの場面には違和感を感じたので、樹里ちゃんの役作りは間違ってないと思います)

オサドレは周りが見えない位にストイックで一途なんです。
だから突っ走って愛する人との心中を考えてしまっても全く違和感を感じないんですね。


ここで「心の人オスカル」を歌うわけなんですが、これが切ないんですよ(号泣)
何度も言いますがストイックで一途なオスカルへの愛を胸の奥深くに隠してきたアンドレ
その思いはオスカルに伝える事も出来ず、死を覚悟した前でも打ち明ける事のない(と思っていた)届かぬ愛。


「ああ忘れじの君天に呼べど君は答えず」って
天にも届くように美しく伸びやかで柔らかな歌声でオスカルへの思いを歌うんですもの。
もうアンドレが可哀想で可哀想で……。


毒ワインの場面はさらに切ないんです。
「動かないで聞いてくれ!」なんて言いつつも
コムカルが本気で抵抗したら突き飛ばされるんじゃないか?(笑)ぐらいに
壊れものを抱くかのようにオサドレは優しく、抱き締めるんです。

(通常では激しく強く抱き締められて、抵抗出来ないオスカルに萌えるはずの場面ですが…)

ここでもオスカルへの思いの深さやアンドレの優しさ、品の良さ(?)(それは違うだろう)が滲み出ていました。


膝をつき、オスカルを殺そうとした思い上がりと身勝手さを悔いるアンドレの少し丸まった背中が
本当に可哀想で、可哀想で、駆け寄っていって抱き締めてあげたいくらいです(笑)。
余りにも不憫で可哀想で、さらには放っておけないオーラまで出てしまうので
オスカルが「アンドレを不幸にしたくない!」と思ってしまうのも無理ありません。
(褒めてます)


この場面のアンドレがあまりにも可哀想なので、今宵一夜の場面の幸せも倍増です。



(まだ続きます)