イヴェットは最初から最後までソニアが母であることは気付いてないんだそうだ。
荻田設定ではなく遠野設定で。
(そこらへんまで役者任せなところが徹底していて素晴らしい)


で、コルベットのことは薄々気付いている状態でマラケシュにやってくるわけです。
確認するつもりはなかったんだろうけれど、
手首を切った後、コルベットが父親だと聞かされるんだそうだ。
(これも遠野設定)


帰る宛てのない、罪深い男。コルベット


イヴェットに父親だと名乗ることで
彼の業は1つ消えるのだろうか。




イヴェットの為にと思い、罪を被ったリュドヴィーク。
そして、イヴェットの為に…
マラケシュで冷たい態度を取るリュドヴィーク。



  僕の事は忘れて


  僕はもう汚れてしまったから



イヴェットへの思いが全てイヴェットを苦しめる。
リュドヴィークの優しさがイヴェットを追い詰める。



愛する人が手首を切る程までに追い詰めたのは彼自身。

イヴェットの為に最後に出来ること、それがギュンターを殺し自分が彼女の目の前から消える事。



これが最後のリュドヴィークからイヴェットに贈る愛。
あの日の幸せは決して嘘ではなかったこと。


貴方への愛が確かに存在していると。




リュドヴィークの死を知らないイヴェット。


金のバラを手放した代わりに
父の存在と愛を背中に感じ、
そしてリュドヴィークの愛をしっかりと手に掴み、
マラケシュからパリへと。



そしてあの日のパリから一歩踏み出す。