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千秋楽まで1週間を切ったあたりぐらいから、JAZZが変わった。
春野寿美礼の歌声が舞い踊り広がっていく。
音楽を自在に操るようになったその歌声は自由にいきいきと眩しく煌めくように。
それまでの包み込むような柔らかな声がキラキラと星屑を纏い始める。
千秋楽間近になってようやく客席の戸惑いが消え去ったような気がした。
舞台も客席も一つになって、JAZZを愉しむこのキラキラした僅かなひととき。
「TUXEDO JAZZ」というショーが漸く完成したのかもしれない。
フィナーレナンバーで紫の衣裳を着た春野さんが「このリズムに身を任せて生きればそれでいい」そう歌いながら階段から降りてくるその時。両手をめいっぱいに広げて笑う姿がまるで客席中をそのひとときを愛しく抱きとめるかのように思えて胸がいっぱいになる。
JAZZを表現することに対して思い悩んでいた(※大劇NOWON参照)春野さんのままじゃなかった。
思いのほかハードルは高かったけど(そりゃもう客席がついていかなくて…ギャップに苦しみましたよ)最後はやっぱりやってくれた。
花組のJAZZが好き。
どの場面もどの曲もどの場面の花組子も、全てが愛しく思えるから。
とりあえず黒タキでじゅりあと遊ぶ春野さん激カワですから。
じゅりあも投げキッスやらウィンクに留まらず、ネコみたいに「にゃお〜」とか…「がおー」とか。どんだけ可愛いんじゃー!!!すぐ反応して真似する春野さんの顔も見たかったですよ…………。
あの場面の娘役見てると「花組娘役はかわええのう」ってでれでれのオヤジになっちゃいますよ。