今更日経WOMANの話です。
丁度大劇初日前に発売になった日経WOMAN。思いっきりネタバレされていたらしく、各所で話題になっていました。そのため、ネタバレはスカステの稽古場風景のみ!と決めている私は読むのを控えていたわけです。


で、観劇後に読みました。立ち読みです。なぜかって、そりゃ…「写真ひどい…」(笑)(そっちか!)

でもインタビューの内容は初耳な話が載っていて、とても新鮮でした。

好きな曲だったか何かの項目に「タンビエットの唄」が挙げられていたんです。


タンビエット………!!!!(懐)




公演時期は2004年4月だったので、丁度、天使の季節の東京公演中でしょうか。タモさんが出演する舞台…だったのですが、共演メンバーが土居裕子さん畠中洋さん…とかつて私が愛した音楽座メンバーだったこともあり、花組公演中にもかかわらず(いや私が公演していたわけではありませんが)強引に観にいった作品です。


土居さんの歌う「タンビエットの唄」は心にこびりついた罪の意識や汚い部分をも包み込んで溶かすような、そんな温かさと優しさ、慈愛に満ちた曲でした。
途中からオチは読めた!みたいな…わかりやすくて単純な(でも悲惨な)ストーリーだったけれど、でも素直に泣きました。出待ちする必要性もないので(笑)化粧が削げ落ちるくらいに泣きまくりです。



土居さんの歌声を聞いて、春野さんの歌声に思いを馳せる。邪道なのは承知しているけれど、でも私の場合全て春野寿美礼にリンクしてるもので…。土居さんに出会って惚れたほうが春野さんよりもずっと前なんですけどね。でも、ああ、昔から私の根っこの部分て全く変わってないんだなーって、思いましたよ。


タモさんは華やかで、堅実でともすると地味になりがちなカンパニーの中でキラキラとそのオーラを発していた。歌も芝居も上手くはないけど(暴言)、本当に眩しいくらいに輝いて真ん中に立つべき人で。でもやっぱり舞台を引っ張って客席の心をひきつけるのは土居さんの歌声だったから。


あー、春野さんにこういう歌を歌ってほしい、こういう舞台に立ってほしい…って(勝手に退団後の仕事まで想定しちゃってね)思ったんですよ。


だから、春野さんが「好きな曲」にタンビエットを挙げたのが嬉しかったわけです。そして驚きだったと。


だって……もう3年も前になる舞台の歌なのに。
1つ前の公演の(自分の)話すら思い出せない人なのに。(笑)

それなのに、タンビエットを覚えていてくれた事が嬉しい。



因みにタンビエット。
演出は謝先生、脚本はわかぎえふ(スカステ・チェキラのナレーションで活躍されてますな)(笑)、音楽はこれまた宝塚でも活躍の玉麻さん。


十数年の間にヅカナイズされていった私の感性にぴたりと嵌るのも頷けます。