自分でもわけがわからない程に復活してしまいました。

なんだ、あの不調ぶりはただのオサ切れだったのか、と今更納得。(気付くの遅いよ)



さて、東京公演始まってから5公演ばかり観劇しましたが
日替わりの芝居にも違和感なく受け容れられる自分にまず驚きました。

○○はこうあるべき!といった先入観が全くと言っていいほどない状態。


日々感じることが違うファントム。
自分の心の持ち方一つでいくらでも心に響くファントム。



私は妙につじつまだけを合わせた脚本よりも
矛盾があったとしても鋭く胸に響く脚本とか
根本的に書き足りてない脚本の方が好きです。
矛盾点を曲解したり、書き足りてない部分を自分の想像で補ったり。


中村B君の潤色は、矛盾点も多ければ必要なはずの説明も不十分だったりして
もどかしいところがいっぱいあるのだけれど
今回、出演者の力演によって、いくらでも埋めていける作品に仕上がったと思います。



想像で埋めてしまったトコロ。↓



撃たれたエリックを探しにオペラ座の舞台裏にきたキャリエール。
とある装置の前で、ぴた、と足が止まる。

「血痕だ」「ここにもあるぞ」
警官がエリックの痕跡を見つける前にキャリエールが持っていた確信。

この装置の後ろにエリックは隠れている。



エリックが生まれて間もない頃からオペラ座の地下に匿い、面倒を見ていたのだと思うのだけど
(そりゃもう甘やかしまくって)
団員のいない夜更けのオペラ座

小さいエリックはキャリエールとかくれんぼして遊んだりしてた。

エリックのお気に入りの場所は装置の後ろ。
いつもそこに隠れては、キャリエールに見つけてもらうのを待っていた。
見つけてもらった時のエリックの笑顔。二人の笑い声。



  (そんな場面影も形もないのに、笑い声が聞えてきそうなくらい妄想できてしまう……。)



ほんの束の間、エリックが子供に、そしてキャリエールが父親になれる時間。