「君をイサークだとは知らずに」



自分を殺すはずの殺し屋とのコンタクト。

自分を殺し屋だと知っているはずのターゲットとのコンタクト。

疑い、探り合いながら…でも何故か惹かれあうレオナードとウルフ。



「俺を殺してからでも良かったのに」
復讐の念に囚われてしまった醜い自分なんて、殺されてしまっても良かったのに。



でもウルフの心の奥底に隠し残っていたイサークの記憶は、
スタンとの思い出に満たされていたから。


イサークにとってキラキラと眩しい位の青春はスタンと共にあったから。



「家族や、恋人や……友達」


「友達…か」




スタンとイサーク。



長い間、会えなかったとしても、関わることもなかったとしても。


自分はあの頃とすっかり変わってしまったと思いこんでいたのに、変わっていなかったもの。
変わらずにいたもの。



レオナードとウルフは、友達。そして、親友。