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何度も何度も書いているけれど、オサあすかが好きだ。
ぶつかりあって火花散らして力の限り舞台に立つ2人の並びは最高に美しかったと。
でもそれは「散っていく花」故の輝きだったのかな、とふと思うことがある。
期間が限られていたからこそ、眩い光を放ち、
残像となってもなお瞼の裏に焼きついて、忘れらることのできない煌めき。
AppartementCinemaを見て、
春野さんの横でふわっと穏やかに居る彩音を見て、
ああ、この空気だけはオサあすかでは作れなかったと。
2人は同志。
対等だったから。
対等な力を持ち合わせていて、
お互いがお互いを信頼して力を出し尽くすことのできる相手だったから。
どちらかが気を抜けば、あっさりと崩れてしまうに違いないバランス。
だから、いいのだ。
リュドヴィークとイヴェットが見せた、一瞬の煌めきを私は一生忘れない。
なくしたものは戻らない。
「戻らないんだ」
アンナの呟きが胸に響く。
彩音を抱き締めるように優しく微笑む春野さんと
春野さんを柔らかく包み込むように優しく微笑む彩音と。
何物をも寄せ付けないほどに鮮やかに燃える真紅のバラと
バラの色彩を引き立てるように優しく柔らかに包みこむ白いかすみ草と。
永遠に忘れない光。