パリの幻想シーンが好きです。
ゆみこちゃんのα波な歌と、
リュドヴィークの切ないイヴェットへの思い、
そしてリュドヴィークに吸い寄せられるように後ろからそっと歩み寄るイヴェット。


…2人が見つめあい、惹きよせあうようにお互いを抱きあう。


ああ、なんという芸術的な美しさ。



…はクリフォードとオリガさんに隠れて見えませんでした(笑)。
でもその代わりと言ってはなんですが、オサあすかの場面(違…くないっ)が増えていて
思わず画面にしがみついていました。がっつきすぎですから。

ただリュドヴィークが歌って、イヴェットを一瞥もせずにすれ違うっていうだけのシーンですが。
多分この後で「無理よ、パリになんか戻れないわ!」ってイヴェットに繋がるのですかね。



「(あの頃の)パリになんか戻れないわ!」


やっぱりリュドヴィークを忘れられなかったイヴェット。
違う。リュドヴィークを愛したことを忘れられなかったイヴェット。
思えば、主要人物のほとんど皆さんがパリにしがみついてらっしゃる。




パリに行けばなんとかなるなんて、ペテンみたいなもんだ。

オレはパリに行くんだ!

無理よ、パリになんか戻れないわ!

パリになんか…パリになんか、行けるわけがないじゃないか…。






場所は確かにマラケシュなのに、パリの気高い冷たさが残像のように脳裏にこびりつく。
戻る場所はパリなのか。それともマラケシュにあるなのか…
それ以外にあるのか。

とりあえず初日観劇まであと2日!