久々の更新です。かろうじて生きてました。
色々書きたいことがあるのですが時間がなかなかなくて…(寂)



スカステでうたかたの恋全ツバージョンを月組宙組と放送していました。
演者によって役作りも雰囲気も間も違うことを「ファントム」で実感していたものの
今回のうたかたも全く違う。

月も宙も花も同じ全ツバージョンの簡素なセット、少ないメンバーと条件は同じ。
月版は舞台稽古を録画したものだから客席の熱がないことが残念だけど
それでもマミさんルドルフは素敵でございました。
孤高の皇太子でした。


以下、気付いた相違点

プロローグ
赤い絨毯の敷かれた階段に立つルドルフとマリー。
2人が正面を向いてい立つ月宙版と、見つめあった状態で始まる花版。

主題歌がピタリと止み、銃声が2発。
その空白の瞬間にオサルドルフの胸の中でハッと表情が変わる彩音マリーが印象的だったので、
ほかの娘役さん達がしてないことが意外でした。
因みにマミさんも変わってました。


ルドルフが赤い軍服を着て踊るワルツ。
ステファニーとのデュエットが終わり、男役たちが後ろに…
宙花はダブルで回りますが月は(以下略)
いいの!マミさんは踊れなくても眉間のしわがカッコイイからいいの!
(と夏河ゆらさんも言っていた)

最後の舞踏会。
ルドルフを心配して立ち上がるエリザベート
フランツが「エリザベート」と声をかけて制するのが月宙。
花ではそれはなかった(と思う)けど、ルドルフが落ち着かせるように
そこで敬礼していたかと。

ハムレット(劇中劇)
宙だけ…スターブーツでした。(爆)

…たまこオフィーリアぱつんぱつんだけど上手いなぁ…。ラブ。
ヒロイン系に育てたら幅の広いトップ娘役になれたと思うんだけど…惜しい!


ハムレットのセリフを溜めに溜めてコテコテなシェイクスピア劇に仕上げている花版。
花組のクドイ(褒めてるの)オサハムレットを見た後だと、どの組も結構あっさりめに感じてしまって驚く。

オサハムレットの「このままでいーーーのか、わるいのかー」とか
「尼寺に、ゆーくーのーー・だぁー!」って言う溜め方が好きだ。(ただの好み)
シェイクスピアっていうか、むしろ歌舞伎系じゃ)(黙)


ブルク劇場ロビーにて
雑談するルドルフにぶつかるマリー。
皇太子にぶつかったことに驚いて、頭を下げて敬礼をするマリー一家…というのが花版。
月宙ではマリーはそのまま立ちっぱなしで、ルドルフが扇子を拾ってあげていた。
花のほうが自然に感じるのは花組ばっかり見ていたからかも?
でも敬礼されて緊張が走るマリー一族に
一瞬寂しそうでつまらいといった表情を浮かべるオサルドルフがとても好きなのであった。
身分差を感じる瞬間、とでもいったところか。
王族であること、高い身分であることを奢っていないどころか窮屈さを感じているのが
ルドルフから垣間見えてツボな場面だったのだけど…
花版からだったとは…再演重ねることで演出も変えていくというのは演出家にとってもいいことかも。


ザッシェル料理店(あそこはお店だったんだ!)(知らずに見てた人)
ツェベッカ夫人との絡みはどの組も濃いのですが熱っぽさが各組やっぱり違う。
マリンカとも然り。
オサルドルフはツェベッカ夫人に体温を求めてるように見えた。
ちょっと熱っぽい感じ。
マリンカとも他組版より触れ合い度が高い。頬撫でられてるし(笑)
頬撫でられるとちょっと嬉しそうに微笑むルドルフ。
母と引き離されて育てられたから…人肌を求めてしまうのかな……可哀想に……(落涙)
と勝手に想像して泣いてます。

子供はやっぱり甘えなきゃいけない時期があって、親の温もりを与えてあげないと駄目なんだわ…。
とか思ったりして(余計なお世話)。


お店でうたた寝
テーブル上で手を繋ぐほどアツアツ(死語)なのは花版かららしい。
……ゆみいちかマンセー

「小さな青い花」を歌うルドルフ。
オサルドルフは給仕さんかな?誰かにコートを肩にかけるのを手伝ってもらってから歌い始めます。

…月宙は歌ってる最中に自分で肩にかけます…(爆)

あーなんか前にもこんなのあったっけ。
えっとーファントムでしたっけね…(笑)

そんなオサさんがとっても可愛くて激ツボですよ(萌え萌え)



飛んでルドルフの私室
上着を脱いだ状態で入ってくる彩音マリー。
ルドルフがラリッシュ夫人と会話している最中に夫人が手伝いつつ上着を脱がせてもらう月宙マリー。

…再演を重ねて無駄も省いていってるようだ。
花組はセリフの間を十分に取っているから、そうでもしないと時間が足りなくなるのか?)


1月13日
ベージュの軍服って品があっていいわぁ。
私はこの場面がとっても好きです。
「もう忘れなさい」とオサルドルフが彩音マリーに口付けするのが
まるでおまじないみたいに優しくて温かくて清らかなんですもの!
オサルドルフの脳髄を麻痺させてしまう声で「もう忘れなさい…」。
ああなんかもう今まで苦しかったことなんて、もう遠い昔のことのように甘く麻痺してしまいますよ。



ここで省かれた無駄…?(違うと思います)は
マリーが花瓶から花を一輪とってきてルドルフに渡し、
その花の香りを嗅いでからマリーの髪に差してあげる、という一連の振付。

タカハナは大層自然に花を差す仕草が決まっていましたが
マミルドルフがグサッグサッ!!と差しているのを見て、オサルドルフがすぐ脳裏に浮かびました。
なくなって、良かったと、思い、ます。ハイ。


「最後にルドルフとマリーが一緒であれば、どんな結末でもいいのです」と
まっすぐにオサルドルフを見つめる彩音マリー。
そんな彩音マリーを目を細めて微笑むルドルフは
その自分に向けられた無欲で計算の無い愛に触れて泣いてしまいそうでもあって。
この真っ直ぐで純粋な愛がオサ(の作った)ルドルフには必要だったんだな、と強く感じる場面。


…この後有名な「誓いを破ろう」のシーンなわけでありますが
ハナマリーは抱き上げられた瞬間に小さな悲鳴をあげるんですね。
(ちょっと生々しい気もするけど芸が細かいおハナ様)


愛と死(指輪の場面)
エリザベートに会ってしまったマリーをすぐさま抱きしめるのは花版からのようで。
もう常に抱きしめあってるので、恥ずかしいとかくっつきすぎとか思わなくなったのは
離れてない時の方がすくないからかもしれない(ケーコタンに洗脳されたか?)

私はてっきり抱きしめあってるから「まだ動悸が治まらないようだね」って
マリーの鼓動を感じて(文字にするとなんかいやらしいけど、そういう意味合いではなく)
ルドルフがツッコミいれてるんだと思ってたんだけど…

月宙もルドルフがマリーの肩に後ろから手を置いてるだけで「動悸」を感じているようでした。
芸が細かいハナマリーは見るからにドキドキしてる芝居をしていて「そうかぁ!!」と納得。

しかしこういう演出を違和感なく増やしてしまうとは
景子先生…本気で侮れないドリーマーです。(ひれ伏し)


皇帝の書斎
…フランツとの親子関係がわかる場面です。
オサルドルフは入った瞬間からピリっと張り詰めた空気作っていて「父=皇帝=絶対服従」なのがわかりました。
無抵抗というか諦めきってるというか。

宙版はフランツが背の低い大峯さんだったせいか…タカルドルフを威圧するほどのオーラがなくて
ルドルフがフランツの存在を怖れているように見えなかったのが残念。
マリーと一緒に死を選ぶ前に、生きて結ばれる道がまだ他にありそうだよ?みたいな(汗)


最後のワルツ

彩音マリーのドレスの裾さばきが美しい…。
「帰ることのない旅だ」と言われて表情が曇る彩音マリー。
「お前も一緒に来るか?」ルドルフの言葉に輝く笑顔。

あの歌が、あの言葉が蘇る。
「死の後まで愛によりて結ばれん」
「ルドルフとマリーが一緒であった、とありさえすればめでたしめでたし、ですわ」

マリーの決意は固いし、ルドルフと一緒になれる歓びもあるのだろうけれど
ワルツが終わればそこには自分を愛して育ててくれた母と妹(姉?)がいて、
温かな家族と別れることを選んでしまったマリーの心の痛みが伝わってきて
涙がとまりませんて。


マイヤーリンクの山荘
ファントムごっこ最強。
…月は狼男(ローンウルフ)宙はジキルとハイド。
ファントムでは辛くて辛くてしょうがなかった場面の再現を明るく見れてしまうのが複雑な心境(笑)


ここの間合いが絶妙。
彩音マリーいい仕事してます。

マリーがグッとくるセリフを言うたび、オサルドルフが「マリー」って耳元で優しく甘くささやくの。
あの声、反則ですからー!!!!!


…最後のマイヤーリンクの婚礼衣裳な2人。
全ツだから仕方ないとわかってはいても、雪だけは降らせて欲しい……と強く願う。


最後に。

カテゴリ分類的に

月版うたかたと花版うたかたは

宝塚>「うたかたの恋」>月組orマミ檀
宝塚>「うたかたの恋」>花組orオサ彩音

って分けられていくと思うんですよ。

でも宙版に関してだけは

宝塚>タカハナ>「うたかたの恋

だと思いました。(褒めてます)
同じ次元で語るのは些か難しい。






というわけで、いつになったらエンター語りとうたかたの他キャスト語りが出来るのでしょうか。
放置プレイにも程がある…。