陽の光も差さない地下で闇の中過ごさなくてはならなかったエリック。


母に愛された記憶と、漠然と信じていた父親の愛と
醜い顔を知っても離れずにいてくれる従者達。


彼は「愛」を知っているから愛されたし愛することができたわけで
「愛」を知らなければ、当然愛することの喜びも知ることもないから


従者の雲雀の囀りを喜び、作り物の森を本当の森のように愛し、信じること。
自分の愛しているものは、愛した人もきっと気に入ると信じること。


純粋さが痛く胸に突き刺さる。


MyMotherBoreMe


何故彼は神の愛を歌うのか。
神の愛が見える朝日の光など見れない筈なのに。


何故彼は神を愛を信じることができるのか。




この優しい人が怪人なわけがない。
彼の為に流す涙は、まるで自分の心の穢れを洗い流す程清らかで突き刺すような痛みを伴う。



衣装?ビジュアル?
演出の粗?脚本の言葉のセンスのなさ?
そんなもの全て気にならないくらい、私は春野エリックにやられてしまっている。


(あ、でもフィナーレはちょっと………。)(←台無し)